見渡す限り真っ白な世界!と浮世絵~。 [遠出(デンマーク シェラン島)]
今日はとっても気温が高い。1℃以上あるぜ。雪も徐々に溶け始めてます…が、また気温が下がって行くみたい!うふっ♪ さて…
12月5日(日)
以前、数人の友人から「良かったよ」「面白かったよ」と勧められていたオードロップゴー美術館の、浮世絵展に行ってきました。この美術館は、コペンハーゲンから20分ほど北上したCharlottenlundという高級住宅地区にある美術館。コペンからちょっと行っただけなのに緑が急激に増え、「郊外感」溢れる場所なんですよ。
朝の中庭。木に雪が積もってて白くなってました!
ステキ☆ミ
美術館に出かけるために車に行ったら、路中なのでこんなんなってました!
マイ手形♪ドア開けても雪落ちないわけ。
コペンがこれくらいってことは、向こう(美術館方面)はもっと期待できそう!!!と言うのも、コペンより少し北の地区って微妙に気温が低く、また降る雪の量も多いんですよ。期待が膨らんだ♪(展覧会よりもそっちが大事?笑)
「オードロップゴー美術館(Ordrupgaard Museum)」は、自然豊かな森に隣接してます。(森の中の美術館ともいえるかも。)美術館の駐車場に着くと、
ぬお~!
木に雪が積もってて白いし、地面も雪で白いしで、辺り一面が真っ白!
空も白っぽい。
雪に埋もれた美術館の新館(左)と本館(右)。なんだかよくわかりませんね…
本来の美術館外観や美術館説明についてはコチラを…晴れた日もなかなか良いでしょ?でも、個人的にはこの雪に埋もれた感じも好きかも。雪の中行くのもお勧めです♪
まずは、美術館に隣接する、デザイナーFinn Juhl(フィン・ユール)の自宅を見学。
後日改めて話すわ。
フィン・ユール見学後、目的の、浮世絵展に行きました。
展覧会ポスター
"Encountering with Japan. Degas, Monet, Gauguin..."とデン語で書いてあります。なぜ…?この浮世絵展は、単に日本の浮世絵を紹介するだけではなく、日本の浮世絵がどのようにデガス、モネ、ゴーギャンなどの著名画家に影響を与えたかも合わせて紹介してる展覧会なんです。ちょっと興味をそそられる感じでしょ?
長い間、日本の豊かな芸術は西側に知られることがありませんでしたが、1854年に西側との貿易が開始されると、浮世絵は瞬く間に、様々なヨーロッパの展覧会に出現するようになりました。1867年にパリで開催された世界博覧会で、浮世絵は一大センセーションを巻き起こしました。そして、浮世絵はフランスの印象派に多大なる影響を与えました。マネやモネ、デガスは、浮世絵の意外な構成、大胆なトリミングに驚くとともに触発されたんだそうです。
まずは、展示ホール1へ。そこには、浮世絵の歴史についての説明(デン語)が書かれてたり、色々な浮世絵(葛飾北斎、安藤広重をはじめとする歌川系の人々などの作品)が展示されてました。かなり有名どころが揃ってて、見応えがありました。また、当時の日本の生活がわかるような資料(ミニチュアな人形、書物、漫画(葛飾北斎の)、鎧、かんざし、など)も展示されてました。これらの資料のほとんどに「Karl Madsen所有」と書いてありました。小国デンマーク人が島国日本人の文化に興味を持って色々集めてたのか~。やるな~カール~。と微妙に関心。家に帰って調べてみると、カールってばデンマークの有名な画家兼歴史家兼博物館長だったみたい!スゴイ人だったのね…
展示ホール1で一番興味深かったのが、ビデオ。浮世絵(版画)が出来る工程はもちろんのこと、職人さんが使う刷毛の作り方、馬連(版画を摺る際に使う道具)の作り方を詳細に説明してくれて(幸いビデオは英語のナレーション)、見入ってしまいました。浮世絵作りも大変ですが、それを作るための道具作りも大変なんだ!とびっくりしました。へ~。ほ~。ってな具合で感心しっぱなし。職人技ってすごいですね。ってか、日本の伝統文化について知ら過ぎな自分がいて、なんだかな~。もうちょっと勉強した方がいいんだろうな~。
展示ホール2へ行くと、浮世絵がどのように著名画家に影響を与えたかがわかるようになってました。例えば…
左:ゴーギャン、右:安藤広重
左:ルノアール、右:北川歌麿
(撮影禁止なので、パンフレットに載ってる写真を撮ってみました。)
なんとなく、インスパイアーされたのがわかるかしらん…?
このように、対比して絵が展示されてるので、見て「なるほど!」と思うものもあれば「どこが?」と思うものもあったり。残念ながら、それぞれの絵の説明書きがデンマーク語なため、微妙にしか理解出来ず…英語が併記されてればもっと面白かったんだろう…(帰りがけにパンフレットを買おうと思ったんですが、これまたデン語のみ…残念過ぎ。)
なかなか面白かったです。ジャパンにいると、「浮世絵。ふ~ん」って感じですが、異国デンマークで目にすると、妙に親近感が湧き(描かれてる風景に馴染みがあるし、描かれてる内容が理解できるし、絵と一緒に書かれてる字も読めるし)、かなりじっくり、まじまじと一つ一つを見てしまいました。なんだか勉強になりました!
見学後外に出ると、雪の降りがより激しくなってました。
真っ白…
雪を踏む音(ギュッギュッって音。これ結構好きなのよね~)、白い息、静かな森。たった今まで美術館の中で浮世絵を見てたのがうそみたい!雪の降る音が聞こえてきそうなくらいです。芸術鑑賞もし、自然体験?もした、充実した日曜日でした。
ほんとキレイよ~。
気温がちょー低かったら、木に積もった雪が凍るんだけどなぁ…去年1月に行ったフィンランドはそうで、こんな風にとってもキレイたったんですよ。でも、ここまでなるのはデンマークではムリだろう…
すっごいキレイ!そして面白い展覧会だね!と思われたら♪ぽちっ♪とお願いします。
行ったんだね~。面白いよね。ほくさいマンガとかも、あったでしょう!雪だとまた雰囲気がちがうねー。私たちも近くにいたのよ~!
by gabriri (2010-12-07 06:29)
gabiririちゃん>
北斎漫画面白かった~。ってかちょっとキモい感じでもあったね。笑
近くにいたの!?Lyngbyの湖辺りかしら?あるいはKさんち方面とか…?
by dogwood (2010-12-07 06:51)
こんにちわ。
雪の景色キレイですね!
寒いの苦手ですが、ここまで雪が積もってれば私も出かけたくなります。
Degasは踊り子の絵で有名な日本でいうドガですかね?
色々な画家に日本の浮世絵が影響を与えてるもの嬉しいですが、
その影響を受けた画家の絵を日本人が好きだというのも納得な気がしますね。
日本でやってたら行きたい展覧会です!
フィン・ユール邸も楽しみにしてます!
by tz (2010-12-07 12:44)
デンマークの方の感想も気になります。。。
北欧の方からみた日本ってどうなんでしょうか。
たびたび失礼しました!
by tz (2010-12-07 13:10)
雪景色がとても綺麗・・・
寒いけどこんな景色が見れるので冬でも森散歩する人いるのわかります。
浮世絵・・・
私は芸術関係は疎いのだけど、日本の浮世絵が世界の画家達に大きな影響を与えていたとは・・・
目の色・肌の色・風習・言葉 などが違っても いいものは、いい・・・ といえる(思える)芸術の世界っていいなあ・・ って改めて思えました。
今日もお天気情報ありがとう・・・
今週半ばからまた 大寒波 きそうだよね~
また、雪掻き かと思うと ヤレヤレ・・です。涙
by pecca (2010-12-07 16:51)
tzさん>
そうなんですよね。寒くても景色がキレイだから、つい、雪の中外をウロウロしちゃうんですよね♪
あ、そうです。踊り子の絵で有名な彼です。読み方間違えちゃった。笑
フランスの印象派(の著名人)に影響を与えたかと思うと、なんだか(自分じゃないのに)鼻高々です。
ちなみに、下の階に住むデンマーク人夫婦も見に行ったらしく、彼女は「Fascinating!」と言ってましたよ!きっと他のデン人たちもそう思ったにちがいない!
peccaさん>
私も全然知らなくて、今回オードロップゴーに行って、初めて日本の芸術がフランス印象派に影響を与えてたって知りました。日本の芸術もなかなかやるじゃん!と思い、妙に「私日本人なのよ」オーラを出して館内歩いてしまいました…笑
最近気温が高かったですが、これからまた下がりますね~。雪も時々降る見たいだし。楽しみぃ~!
雪掻き…が、がんばってくださいっ!
by dogwood (2010-12-07 17:29)
IsPhotoさん>
nice頂き、ありがとうございます!
by dogwood (2010-12-13 01:46)