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デンマーク王立楽団のコンサート♪ [コペンハーゲン(町中)]

12月2日 夜

デンマーク王立楽団(Den Kongelige Livgardes Musikkorps)のコンサートを聴きに、Holmens Kirkeに行って参りました。(Holmens Kirkeは、クリスチャンズボー城(現、国会議事堂)や旧証券取引所の近くにある、1619年に献堂されたデンマーク王立海軍教会。王室の洗礼式や結婚式が行われる、正十字の形をした教会です。)

1202-24.jpg昼間見るとこんな感じ。

煉瓦造りの教会の入り口上にはC4(クリスチャン4世)のマークがあり、入ってすぐの床には碇のマークがあり、立派な感じです。

1202-25.jpg1202-26.jpg1202-1 (2).jpg1202-7.jpg1202-9.jpg1202-8.jpg

ダークな木目調で、かなりいい雰囲気の教会です。

 

さて…王立楽団の歴史は、1658年までに遡り、フレデリック3世によって近衛兵が結成された時に結成されたと言われてます。36人のプロの音楽家で構成される、管楽器+パーカッション(打楽器)のオーケストラです。(このタイプのオーケストラは、デンマークで唯一らしい。) 彼らは、(女王様が在宮の時の)衛兵交代式の演奏を始め、王室の行事、軍隊のパレードなどで演奏したり、彼ら個人でコンサートを開いたり、幅広く活動してます。

いつも衛兵交代式で演奏してる彼らの演奏を聴けるってなわけで、衛兵ヲタの私としてはかなりワクワクドキドキ。楽しみでしょうがなかったんです~♪

1202-11.jpg演奏前の音出し中。1202-12.jpg衛兵と同じ衣装(≧▽≦)

残念ながら、いつもの衛兵交代式でかぶってるクマの毛帽はかぶってませんでした。そりゃそうよね。あれって重たいし暑いから演奏の妨げになりそうだもん。でも、かぶってたら面白かったのになぁ…

1202-22.jpg1202-23.jpg

管楽器+パーカッションなので、フルートが主旋律を吹くことも多いだろうし、パーカッションが活躍する場面も多いだろうし(パーカッション好きなんですよ~)、非常~に私好みな構成♪ 弦楽器が入るオーケストラも好きですが、あれだとフルートの活躍場面が極端に少ないのよねぇ。

1202-17.jpgフルーティスト2人は女性じゃった♪

指揮者登場。あれ?スーツ…なぜ…?招待指揮者だから。ちょっと残念…

1202-14.jpg立ち位置微妙に高過ぎない?気のせい?

コンサートのテーマは「クリスマスソング」。馴染みのある曲が多数含まれてたので、ウキウキ☆ミ 最初の曲は、ヘンデル作「王宮の花火の音楽 (Royal Fireworks music)より、The Rejoicing」

1202-13.jpg観客のおじさん3人の頭が気になる…

トロンボーン、トランペットが前に出て来ての演奏。いつも思うんですが…トロンボーンとトランペットってすごいですよね!トロンボーンはスライドの伸縮だけで音を出すし、トランペットは3つしかないピストン(キー)で音を出すわけで。息の流れやスピードも大切だし。吹いた瞬間に上手い下手がわかるし。フルートやクラリネットなどの、キーがたくさん付いてる楽器に比べたら難しい気がする。いや~、すごいね。

バッハ作「主よ人の望みの喜びを(Jesu bleibet meine Freude)」

この曲、パイプオルガン、ピアノ、弦楽器オーケストラで聴いたことはありましたが、管楽器だけってのは初めて。新鮮でした。管楽器だと、パイプオルガンみたいな音色になるんだね~。

これまた、いつもコンサートを聴いてる時に思うんですが、指揮者って手の動きが滑らかですよね~。なんていうか、バレリーナの指先(ほどじゃないがそれに近い感じ)のように、ひらひらゆらゆら波打ってるじゃないですか。カクカク動く指揮者ってあんま見ないし。この指揮者はゆるやかな横の動きが多い人だったので、見てて心地よかった。(ってそんなとこに注目してるのか?って話ですね)

ワルトトイフェル作「スケートをする人々(スケーターズワルツ(Skøjteløber Vals))」。

管楽器のオーケストラで聴くとイイ感じね~。とっても優雅だわ~。ところで…ワルツの拍子の数え方ってなんで「ブンチャッチャ~ブンチャッチャ~」なんですかね?誰がそういう擬音?を付けたんだろう…(これまたどうでも良い話ですね…)

途中で、大きな、キラキラした(衣装を着た)おばちゃんが登場しました。ソリストの女性で、「O holy Night」や「Oh come all ye Faithfull」や「Silent Night」をオーケストラに合わせて歌ったんですが、なんていうか…声が太くてたくましくて、全然「神聖」でも「信心深く」も「静寂」でもなくて、クリスマスの静かで厳かでどことなく幻想的な雰囲気が一ミリもなくって(T◇T) しかも、マイクを使って歌うもんだから、頭にガンガン響いちゃってさ~。もう、ひぃ~って感じよ。

ね、結構太い声でしょ。しかもね、こぶしとか効いちゃってるわけ。

アンダーソン(スウェーデン系アメリカ人)作「そり遊び(Sleigh Ride)」。これも有名なクリスマスソング。この曲ではパーカッションが大活躍!トライアングルやら鉄琴やら木魚のようなもの(馬の足音を作る)やら鈴やらで色々な効果音を出してて、とっても軽快で明るくて楽しかった。(前に座ってたガールズ2人はノリノリで揺れとった。指揮者もノリノリだぜ!)

 

パーカッションっていいですよね~。色んな楽器を扱えて。(でもその分大変だろうけど…)今度は何を使うんだろう?いつ叩く/鳴らすんだろう?とワクワクしながら見ちゃいます。特に、パーカッションの人が、ティンパニを叩いた後に手でティンパニ表面を触って音の余韻を調整したり音を消したりするしぐさが好きなんです~。マニアックかしらん?

1202-21.jpgクラベスらしきものを叩いてる瞬間!(ボケた!)

これら以外に、ハリーポッターの「Harry Potter Suite」やアルビノーニ作「アダージョ ト短調(Adagio)」やフランク作「天使の糧(Panis Angelicus)」が演奏されました。(ハリーポッターはもちろん有名ですが、残りの2曲も聴いたら「あああ知ってるかも」って思う曲です。)

そうそう、観客が音楽に合わせて歌う曲が2個ありました。1つはクリスマスの曲でもう1つはなんだったんだろう…?国歌…?デンマーク語の歌なのでなんだかよくわかりませんでしたが、みんな歌ってたから(配られた歌詞カードを見てる人もいたけど。ちなみにうちらはもらわなかった)、きっとデンマーク人的には有名な曲なんだろうなぁ~。

1202-18.jpg観客に向かって指揮中。

弦楽器が一切なく、管楽器(とパーカッション)のみのコンサートでしたが、とっても楽しかったです。奏者、指揮者の雰囲気も良いし、デンマーク(のオーケストラ)にしては上出来!欲を言えば、ソリストの女性の声が透き通るようなソプラノだったら良かったのに…

1202-19.jpg終了~。

 

余談ですが、この教会にぶら下がってる船の模型ってかなり立派なんですよ。

1202-20.jpgかっこいい…

 

 

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コメント 3

いっぷく

弦楽器のないコンサートは珍しいですね。
でもそもそも王立楽団の成り立ちと時には楽器を使いながら行進をしたりするわけだから弦楽器は不向きですね。
独特の音色が楽しめますね。
by いっぷく (2010-12-03 15:13) 

kuri

初めまして♪ kuriと申します♪
昨日 このトラコミュというものの存在に気づき、ぽちっとしたら、なにかメンバー登録され・・・・皆さまの記事が届く~~ということを知りました。
ようするに・・・・PC音痴なわけです(汗~~)
素敵な教会ですね~~!!
海外生活・・・羨ましい!! そして 沢山の写真付きの記事、楽しかったです♪
kuriは 今年に入ってから チェロを習い始め、バリバリの初心者です。
いつか アマオケに入って 演奏するのが夢です♪

by kuri (2010-12-03 16:33) 

dogwood

いっぷくさん>
確かに、おっしゃる通り、生い立ちからして弦楽器は不向きですね!
管楽器のコンサート、とっても新鮮でした。私自信がフルートをやってるので、非常~に楽しめました♪


kuriさん>
ご訪問&コメント頂き、ありがとうございます!
この教会は、小さめなんですが、木目の雰囲気がとってもステキなんです。
チェロを習い始めたんですか?ステキですね~。チェロの音色って好きなんです♪私もフルート頑張るので、kuriさんもチェロ頑張ってくださいね!
by dogwood (2010-12-04 02:59) 

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