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シチリア旅行 ~エトナ山~ [旅行(イタリア)]

8月19日

天気は良いのだが、前日ほどくっきりエトナ山が見えない。山の方は天気がいまいちなのかしら・・・?と若干思いつつエトナ山に向けて出発しました。0819-1.jpg6:30過ぎです。

エトナ山は、タオルミーナから南西に1.5時間ほど走ったところにあります。0819-2.jpg

「エトナ山(Etna)」は、ヨーロッパ最大級の活火山であり、現在の標高は3,326mです(1865年の標高はこれより21.6m高かったらしい)。山麓部の直径は140kmに及び、その面積は約1,190km2です。世界でもっとも活動的な火山の一つであり、ほとんど常に噴火してるらしい!大噴火を起こすこともありますが、特別危険な火山とみなされておらず、数千人が斜面とふもとに住んでます。

標高1900mまで車で登ると、Rifugio Sapienzaに到着します。ここは、駐車場とかお土産屋さんとかチケット売り場とかが集合してるポイントです。高速道路のサービスエリアみたいなイメージ。そこからはロープウェイOR徒歩で登っていくんです。0819-3.jpg標高2,920mまで行けるの。0819-4.jpg歩いて登ってる人たち。

ロープウェイの終点からは、4WDのバスで山を登っていきます。0819-5.jpg山頂付近に到着っ!

ここからは、ガイドさんに連れられて、1時間ほど散策します。ガイドさんはイタリア人ですが、イタリア語と英語とフランス語で要所要所の説明をしてくれました(フランス語がすっごい流暢なイタリア人ってなんか不思議な感じ~。←偏見?!)。まず見せてくれたのが、過去の噴火(いつか失念)で溶岩に埋もれてしまった「Rifugio Torre del Filosofo」。ここは、中間地点のRifugio Sapienzaのような、山頂の休憩所だったみたい。2階まですっぽり埋まってます。0819-7.jpgなんだか生々しいわ。

ガイドさんと一緒にあちこち見学。ロープウェイを降りた辺りでは全然感じませんでしたが、山頂付近は硫黄臭い硫黄臭い。むせる。そして火山灰な感じで埃っぽい。微妙に自分が灰にまみれて行くのを感じました。おまけに風も冷たくて強くてね~。0819-9.jpg結構しんどかったわよ。

下の方を見ると、バスで登ってきたくねくね道が見えました。0819-11.jpg結構登ったのね。0819-10.jpgこの煙、200℃近くあるらしい。

どこを見ても溶岩だったりクレーターだったり。火山ってこんな風になってるのか・・・と新鮮な驚きの連続でした。標高3000m付近にいましたが、高山病にはならなかったな~。大して運動してないからか。

0819-12.jpg0819-13.jpg0819-14.jpgクレーター。

そうそう、主人も私も、てっきりあっちの山頂まで行けるのかと思ってたんです。ガイドさんに「あっちは行けないの?」と聞いたら、あっちは気軽で軽装なツアーでは行かれないんですって。あっちの山頂に行きたい場合はちゃんと靴から服装から山登り用を準備して(レンタルあり)、しかるべきガイドさんと一緒でないとダメなんですって。バスで山頂まで登って、山頂からトレッキングで下までおりるってコースらしい。「来年はあっちに登ろう!」と主人。「マジっすか?!」と私。0819-8.jpg「あっち」が本当の山頂。

山頂付近を堪能し、バスで下におりました。ロープウェイ乗り場近くの建物2階には、エトナ山の色んな写真(噴火中心)が展示されてました。0819-23.jpg

ガイドさん曰く、「地理や状況を理解してるガイドがいれば、溶岩が流れてる状態の山に登ることも可能」と。溶岩は(すっごい熱いけど)、近づきすぎなければ特に危険ではないんですって。ということを裏付ける写真が多々展示されてました。これは2007年の噴火後の写真です。(溶岩が完全に冷えたのは2009年なんだとか!)溶岩を間近で見るのってデンジャラスだけど楽しそう。いいな~。

0819-19.jpg0819-20.jpg

2001年の噴火で溶岩で埋もれてしまったロープウェイ。生々しいですね。0819-17.jpg

冬の写真もありました!エトナ山は冬はスキー場になるんですって。積もった雪が固まってしまったロープウェイと、雪の中を走るバスの写真。冬に訪れるのも楽しそう!0819-21.jpg0819-22.jpg

ちなみに、ロープウェイ+バス+ガイド付きトレッキング代で一人51EUROと結構なお値段!(値段を知った時は一瞬「うっ」っと躊躇してしまいました・・・)なので、自力で登ってる人がたくさんいたわけ。普通の格好で山頂付近まで登るのは、結構な距離だし風が強くて砂埃が舞うしで、かなりキツイと思います。「ロープウェイだけ」って人も多かったですが、やっぱり、高い出費とはいえ頂上付近まで行くのをお勧めします。ロープウェイ終点付近と山頂付近とでは全っ然景色が違うしね!ハイリスクハイリターンって感じ?ちょっと違うか・・・。

さて、ロープウェイでRifugio Sapienzaまでおりました。右側が山頂方面なんですが、良く見ると、Rifugio Sapienzaを挟んで上下が真っ黒なのがわかるかと。これは、2002年の噴火で流れた溶岩の跡なんだって!流れて固まった溶岩の上に、Rifugio Sapienzaを建設。0819-24.jpgほほ~。

比較的新しい溶岩なので、ほとんど草木が生えてなかったです。0819-26.jpg溶岩かぁ・・・

駐車場付近に、1892年に出来た「Crateri Silvestri」がありました。0819-27.jpgクレーターです。わかりにくいが。

エトナ山頂付近は地面が黒っぽかったんですが、ここは赤っぽかった。「黒いと土壌に何が多く含まれてて、赤いと何が多く含まれてて・・・」ってガイドさんが説明してくれましたが、今となってはすっかり忘れてしまった。ドンマイ。

0819-28.jpg0819-29.jpg0819-30.jpg0819-31.jpg

ホテルに戻り、窓からエトナ山を眺めてみた。さっきまであそこに登ってたのか・・・と思うとなんとも不思議な感じがしました。立派な山だねぇ~。0819-32.jpgちょっと富士山に似てる佇まいだね。

 

・・・メッシーナ、お土産編に続く・・・

 

 

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コメント 4

いっぷく

エトナ山はシチリア島の北側を走る列車の車窓から良く見えましたが
遠くから眺めるのと様子が違いますね。
バスが車高もあって力強い姿ですね、3000メートルまで行ってくる
モノ好きの数少ない日本人になりましたね^^、ここまで行く人そうそういないでしょう。
僕も時間さえあればどこでも見てやろう、行ってやろうの精神で楽しんじゃいますが。旅はそれだからやめられないんですね。
by いっぷく (2010-09-16 09:50) 

dogwood

いっぷくさん>
「大げさな~」と最初思いましたが、こういうバスでないと登って行けない道がところどころあり、ちょっと面白かったです。
そうですよね、時間があるんならとことん行って、体験したいですよね。またとないチャンスですもん!
by dogwood (2010-09-16 21:09) 

yamawaki

ええ、ええ、冬に行った私たちは麓に泊まったものの、夜間暖房が切れ(停電)死の淵をさまよいました・・・。
夏に限りますな。
by yamawaki (2010-09-18 00:20) 

dogwood

yamawakiさん>
そうよね~君たちは冬だったよね。「冬ってどうなんだろう?」ってちょっと旅先でユーたちに思いを馳せたよ。
冬に夜間暖房切れってかなり厳しいね・・・凍死しなくて良かったね。笑
by dogwood (2010-09-18 05:17) 

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