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オーロラを見ることは出来たのか?! [旅行(アイスランド)]

3月8日

…というわけで、Reykjavik Excursionsという大手ツアー会社のツアーでオーロラ探しに出発(20:30)したんですが、日中の天気とは打って変わって、急に雪が降ってきちゃいました。バスから空を見上げると、全然星空が見えず、「嗚呼、空は曇ってるのね…(T◇T)」って感じ。

バスの運ちゃんはひっきりなしに無線で本部?と連絡を取ってて、今後空が晴れそうな方向に向かってひたすらバスを走らせる。その間、バスガイドのおばちゃんは、オーロラの話やアイスランドの歴史の話やあれこれ話をしてくれて、ちょっとでも諦めモードな観光客を盛り上げようと一生懸命でした。興味深かったのが、「ここ数年、アイスランドでゴキブリが発見され始めた」という事。それまでは寒すぎてゴキブリが発生したことがなかったんですが、昨今の温暖化でゴキブリが出没するようになったらしい。そして、今までは年に数頭のホッキョクグマが、グリーンランドから流氷に乗ってアイスランドまで渡ってきてたんですが、ここ数年はそれが一切なくなってしまったとの事。これまた温暖化の影響でグリーンランドの氷河が溶けてしまって、ホッキョクグマがアイスランドまで辿りつけなくなってしまったんだとか。こうしたちょっとしたエピソードにも、地球温暖化の影響を感じ、「本当に大変な事態になってるんだな」と改めて思いました。

さて…

小一時間ほどバスを走らせたんですが、一向に空が晴れず、取り敢えずトイレ休憩を取ることにしました。トイレ休憩に入ったのは微妙にさびれた宿泊施設付きのレストラン。(閉店してたところをガイドのおばちゃんが開けさせてた…笑)ビールを飲みだす人々多々。もう見られないだろうって諦めに入ってる模様…

外に出ると、おばちゃんが「ここは明る過ぎていい場所じゃないけど、ちょっと空が晴れそうだからしばらく待ってみましょう」と。え、マジで?!俄然ヤル気になるりんご夫妻。10分待ち、20分待ち、だんだん外で待ってる人が少なくなってきました。寒いからかね。だってさ~、みんな結構軽装なんだよ!マイナス10度以上だっていうのにジャンパーにデニムとかさ。スニーカーとかさ。一番びっくりしたのは、中国人の若者4人。女子2人ともストッキングなんですよ!タイツじゃなくてストッキング!そしてミニスカとキュロットで、下半身丈短っ!みたいな。そして足元スニーカー…男子2人も随分と軽装で、「おいおいおいおい」って感じで…中国人はナゾが多い…

30分待ったでしょうか…?(りんご夫妻は完っ全防備だったのでちっとも寒くなかったのだ!イエイv( ̄Д ̄)v ) 徐々に空が晴れてきて…

「ほらっ!あそこを見てっ!」と叫ぶおばちゃん。

ん…?

「オーロラが出たわっ!」と。

ん…?ん~。あれがオーロラか…まぁ、オーロラなのかもしれないけど、なんか…

aurora1.jpgしょぼくないっすか…?

オーロラといえば光のカーテンってイメージで、空一面にバ~っと広がってるもんだと思うじゃないですか。確かに、その時の空の状態によって見え方が変わるから、こういう微妙な見え方な時もあるだろう。ってわかってても、なんか…せっかく来たんだから「おおおおっ!」ってのが見たいじゃな~い。

ハズバンドと「何も見られないよりは全然ましだよねっ!」って言いながら(自らの気持ちを奮い立たせながら?笑)、せっせと写真撮影開始!ちなみに、三脚なしで普通ののデジカメで設定を変えたりせずに撮った場合はこう写るのだ。

aurora-8.jpg真っ暗っすよ。笑

事前にあれこれ調べてたので(ハズバンドが)、キレイにオーロラを撮ることが出来ました。グッジョブ、ハズバンド!

でもねー、それを知らない人が殆どでさぁ…フラッシュたいても絶対映らないのに、バシャバシャフラッシュたいて撮る人達がいてねぇ…こっちは三脚に立てて、カメラを動かさずに、なるべく周りの光をシャットアウトして撮ろうとしてるっていうのに、ほうぼうでフラッシュがたかれるもんだからちょー迷惑っ!おばちゃんも「フラッシュたいたら映らないのよ!」としきりに言ってるにもかかわらず、全っ然言うことを聞かず。しかも、バンバン三脚に立ててるカメラの前を横切ったり、大声でわめいたりするもんだから、写真撮影に障害をきたすばかりか、オーロラ鑑賞という雰囲気までぶち壊す始末。最悪だ…。これだから大勢のツアーってイヤなのよねぇ…。

根気強く待ってたら、オーロラがドンドン変化していきました。

aurora-3.jpgaurora-2.jpg

そして最終的にはこんな姿に~!

aurora-4.jpgオーロラっぽいっ!

(これは、「帯型オーロラ」:遠方から活動の弱いオーロラを見ると、縞模様がなく単色で帯状に広がるオーロラに見えるのが特徴。)

気付いたら、殆どの人が(寒さに耐えかねて)バスに戻ってました。外でオーロラを撮り続けてるのは三脚もちのうちらを入れて4,5組(中国人含む!彼らはちゃんと三脚もってて、フラッシュたかずに撮っとった!見直したっ!軽装で寒いはずなのにっ!)

なかなか良い写真が撮れ、ちょっと満足してバスに戻りました。良かった~!最終日にしてやっとオーロラに遭遇できたっ!(T▽T)

バスでレイキャビク方面に戻ってる時、突然おばちゃんが、「オーロラよっ!」と叫び、運転手にバスを止めさせ、「見に行きましょう!」と。なになになに~?どこどこどこ~?と言われるがままにバスを降りてオーロラがあるって方向に向かうと…

aurora-5.jpgおーまいがっ!(@_@)!

(これは「カーテン型オーロラ」:遠方から活動の強いオーロラを見ると、帯に縞模様が出来、それがカーテン状に波打ちます。オーロラの活動が強いので、渦状になったり、波の大きさが変わったりと目まぐるしく変化するのが特徴。)

ちなみに、りんごデジカメで撮ったらこんなん。

aurora-9.jpgただの民家の盗撮…

ちょーオーロラってた!!!すごいすごい~!まさに、光のカーテンだねっ!大興奮でオーロラに近づき(ってか民家の敷地内にドカドカ入りこんで。笑)、写真を撮りました~!さっきのオーロラより、こっちのオーロラの方が動きがあって「おおおっ!」って感じ。しばらく見てたら、オーロラは小さくなっていきました…

aurora-6.jpgaurora-7.jpg

ゆらゆらと、生きてるかのようにドンドン変化していって、ただただ見つめるばかり。とっても神秘的でした。自然の現象って美しいですね…感激しました。

このあとも、バスに乗りながらにしてオーロラを見ることが出来ました。なんだかんだ言って、3回オーロラを見ることが出来たってわけ。なんだか贅沢だっ!ってかオーロラの出現をかぎわける?おばちゃんの嗅覚?に恐れ入った。さすがだね~。長いことこの仕事をやってるだけのことはある!

デンマーク滞在最後の年に、念願のオーロラを見ることが出来、ちょー満足っす。実は、アイスランド旅行で見られなかったら、「4月頭にグリーンランドに乗り込むしか無い!」って言ってたんですよね。それはそれで面白かったかもしれないが…笑

ところで…

私たちが見たのはグリーンのオーロラでしたが、オーロラって、高度によって色が違うんですって。非常に高度が高い部分では大気が薄く、また大気中の酸素原子の割合が大きいため、赤く発光しやすい。もう少し高度の低い部分では、窒素と酸素が発光した赤、青、緑とが混ざり合って緑白色の光を発します。高度の低い部分は、オーロラカーテンの「裾」の部分で、大気中の分子の密度が高く、酸素が発光することが出来ず、窒素の発光する赤と青が混じったピンク色になるんですって。へぇ~。

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コメント 12

UD

いやはや、オーロラが見られて本当に良かった。
by UD (2011-08-17 02:16) 

yuya

とりあえずUDさんの写真が残念すぎる…笑
オーロラってTVでしか見れる機会がないと
思ってましたけど本当に見れる人って憧れるなぁ。

でもすごく寒そう・・・
とりあえずおめでとうございます(*´ω`*)
by yuya (2011-08-17 03:08) 

mimihana

やりましたねーーー!!!よかったですね~。
この数日のブログ見ながら最後が気になって気になって、連続ドラマのクライマックス並。笑

写真撮影もグッジョブ!ハズバンドさん。
やっぱ三脚とか用意しないといけないんですね。

りんごさんの民家の盗撮に笑いました~クククッ

by mimihana (2011-08-17 12:30) 

ふゆもえ

おおお!@0@/
素晴らしい!素敵!ちゃんとオーロラってる!
それを生で見られるとは、なんて羨ましい!
この民家にお住まいの方は、毎度オーロラを見上げるという
贅沢な生活をなさっているのですねぇ~=▽=
いい思い出のおすそ分け、どうもありがとうデス!^^
by ふゆもえ (2011-08-17 16:43) 

RIEKO

いやー、オーロラ見られてよかったよかった!そして!!ついに結末を知る事ができた私達もよかった。(笑)
ところでカメラはやっぱり高性能じゃないとだみ?他にも撮影のポイントあったら教えてちょ~。
by RIEKO (2011-08-18 02:31) 

Ronnie

カーテン見れてよかったですね!
ツアーってラクチンだけど、なんかそんな風になりますね(^^)
by Ronnie (2011-08-18 09:41) 

嫁ビギナー@デンマーク

カーテンオーロラはやっぱりすごいな~~!
そしてガイドのおばちゃん嗅覚すごいな~~!
中国人、薄着のくせにやるな~~!
(確かに海外の人ってやたらフラッシュたいてる人多いけど、それって綺麗に撮れてるのかい!?っていつもつっこみたくなる。笑)

こういうのは特にガイドの人の役割大きいですね!
団体行動って色々とちょっと大変だけど・・。

うちの旦那は一発目が赤のオーロラだったらしいです。
ツアーじゃなかったので知り合いの人に連れて行ってもらったらしいけど、雪に車がはまって、ちょっと大変だったらしい。ぷ。←ちょっと楽しい嫁。
by 嫁ビギナー@デンマーク (2011-08-18 18:11) 

Jylland

人生のうちで叶えたい夢のひとつが、オーロラを見ること。
こりゃ、アイスランドに行かなきゃあ!!!

ちなみに N 氏はグリーンランドでオーロラ見まくりで
「別に珍しくない」的な態度。悔しぃーーーーーーッ!
by Jylland (2011-08-19 16:13) 

とみっち

おぉー!すごい!
どんどん姿を変えていくオーロラ、ほんと幻想的で
すごくきれいですね☆
行っても見れないことが多いって聞くので
見れてよかったですね^^
by とみっち (2011-08-21 15:47) 

junko

きゃー!素敵★
オーロラの撮影って難しいんだね。。。
私もKirunaに2泊で挑んだけど
オーロラらしき白い光しか見えんかった。
もう運だよね。
by junko (2011-08-21 20:30) 

dogwood

みなさま>
コメントありがとうございます!
ほんっとに嬉しかったです~。カメラに収める難しさを考えると、人間の目ってスゴイことになってるんだなって思いましたよ。人間の目はどんな器械にも勝る、素晴らしい「カメラ」なんですね♪

ちなみに、デジカメでも、あれこれ設定を調整して三脚を使って撮ったら撮れるようなことが色んなサイトで書かれてました。そりゃあ一眼レフとかに比べると性能は落ちるけど…

オーロラを毎年のように見てる現地の人たちは、「ああ、はいはい」って感じなんでしょうね。日常の風景と化してるんだろうな。贅沢だっ!
by dogwood (2011-08-26 15:34) 

UD

オーロラの写真の撮り方(デジタル前提で)。まずそのカメラが露光時間(シャッター開時間)と絞りと感度(ISO感度)をマニュアル調整可能であることが最低条件です。そうでないカメラでは十中八九オーロラは撮れません。そのあとは良いレンズ(簡単にいえばF値の小さい明るいレンズ)であればベター。どのような設定にするべきかは、それこそレンズやカメラセンサーの性能によりますので、「この設定で撮ればうまくとれます」なんてインスタントな情報はありえません。ですのでオーロラの出るまえに、夜空の下で暗い景色を撮影して設定を前もって知っておくべきだと思います。間違っても夜が明るい日本の都市部で試してはだめなので、オーロラ観光をしにいった場所で設定確認するのがおすすめ。ちなみに、おおよその設定ですが、F2.8位だと、ISO感度400位に設定して、シャッター開放時間30秒~60秒ではないかと思います。もちろんオーロラの明るさによって調整が必要です。ISO感度をわざと下げる理由ですが、ISO感度を上げると画像にノイズが乗ってしまい、あとで見たときに残念な絵になるからです。ISO感度を低めに設定して露光時間を長くすべきだと思います。シャッター時間が30秒以上ですから、手にもって撮影することはできず、必ず三脚が必要になります。
by UD (2011-08-28 00:48) 

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