アイスランドの氷河と滝と黒い砂浜 [旅行(アイスランド)]
中断してたアイスランド旅行の続きをちょっと…。
3月6日
この日はジープに乗って氷河や火山を巡るツアー!朝8時過ぎに、ホテルの前にガイドさんが迎えに来てくれました。アイスランド人ぽくないな~(こういう濃いアイスランド人もいるんだ!?)と思ったら、スペイン人だった。でも13年前にアイスランドに来て以来、気に入っちゃって住み続けてるんだって。スペインからアイスランドって…真逆な感じよね。ジープに乗り込むと、イギリスから観光に来た女性2名が既に乗ってました。ガイドさん入れて5人での、少人数ツアーです。
カッコイイジープ!
ジープツアーのコースは、アイスランド南部にある氷河、火山跡(つい最近噴火したヤツね)、滝、黒い砂浜を巡るツアー。
後日送ってもらったルートマップ!
最初に向かったのは「Gígjökull」という氷河。アイスランドの天気は山の天気のようにとっても変わりやすく、晴れたり曇ったり雨が降ったりヒョウが降ったり雪が降ったり大忙し。車の外を眺めてて面白かったです。そして、見渡す限り、雪、山、岩、石、溶岩で、なんだか現実的じゃない風景。
途中から道がなくなり、ガイドさんが地面の状況を見つつ取るルートを判断して進んでいきました。川を渡ったり、岩の塊を乗り越えたり、ジープじゃないと無理な地形。なんとなく不安になってたら、タイヤがスタック!ガイドさんが小刻みにジープを前後に動かしたりしてなんとか危機を乗り越えた。こんな所でスタックしたら、周りに何もないから、助けが来るまでジープで待機してないといけないもんね…。良かった…
こりゃあスタックするね。
更に奥に進むと、更に道の状態が悪くなり、そして天気も悪化し始め…雪と風が吹く中、2度目のスタック…( ̄◇ ̄)
今回は、何度車を小刻みに前後させても抜け出せず、ガイドさんがタイヤの状況を確認したりタイヤ周りの岩をどけたりしても全然抜けられず。タイヤを回せば回すほどスタック具合が悪化していき、そして天気も悪化していき…車内は緊迫した雰囲気に。最悪降りて、誰かがジープを後ろから押すことになるのかな?と思ったり…その場合、やっぱ男子であるハズバンドよね~と思ったり…(他の女子2人もそう思ってたらしい。笑)。あるいはこのまま救助を待つのかなと思ったり…ツアー終了か!?とちょっと残念に思ってたら、ガイドさんが奥の手を使った!(タイヤの空気をちょっと抜いて、なんか上手いことやってた。詳細不明)
ようやくスタックを抜け出し、氷河に到着!「Gígjökull」は、アイスランドで6番目に大きい「Eyjafjallajökull」という氷河(2010年春に噴火した火山がある氷河)のさきっちょにあります。
ところで…氷河ってなんだっけ…?
氷河とは、「山地では重力、平地な大陸では氷の厚さと高さによる圧力によって流動する巨大な氷の塊」のことを指します。氷河は、山がちな、また傾斜した地形に、複数年に渡って氷や雪が堆積し、万年雪(平年の気象条件下で、積雪が越年するもの)が圧縮されることで出来ます。わかったようなわからないような…笑
Eyjafjallajökullでは、70万年ほど前からの氷帽(陸地を覆う5万km2未満の氷河の塊のこと) が火山(標高1,666m)を覆ってて、氷河期以来めったに火山が噴火することがなかったそうです。(2010年の噴火を含め、4回くらいしか噴火してないらしい。)
あれがGígjökull…氷が青いっ!
このスロープのてっぺんに、2010年の噴火で出来たクレーターがあり、中にまだ熱いマグマが残ってるらしい~。そんな状況なので近くまでは行かれず。残念~。
次に向かったのは、滝。まずは「Seljalandsfoss」。この滝の最大落差は約40m。滝壺の裏側がくり抜いたような地形になってて、世界的にも珍しい、「空をバックに水流を眺めることが出来る」滝なんです。(そのためには滝壺の中に入らないといけない…)
あれがその滝。
…そりゃあ、滝壺に入るでしょう( ̄▽ ̄)♪ってなわけで、ずぶ濡れ覚悟で滝壺へ…
スロープを登って滝の右側へ…そして真裏へ!水流の奥に空が見えたっ!滝壺を抜けて滝の左側へ。
かなりの水しぶきだったので、滝壺の中でゆっくりすること不可。一瞬で出てきました…。夏だったら大丈夫だったかも~。いやいや、なかなかスリリングな体験でした。滝の裏側ってめったに見られないからね!
滝横から見下ろした景色…
次に、「Skógafoss」へ。この滝はアイスランド最大級(幅25m、最大落差60m)で、水しぶきの量が多いため、晴れてると虹が必ず見える特徴があります。この滝の裏に、昔ヴァイキングが宝を格下という言い伝えが残ってるそうです。
虹が見えたっ!滝周辺の地面は黒い砂っ!珍しい。
そして、滝の近くの黒い砂浜へ…。砂浜に着いたら、横殴りのヒョウが降り始め、真横に吹く風が…さっきまで晴れてたのに~(T◇T) ヒョウの塊は大きく、カタカタカタカタ、ヒョウが車に当たる音を聞きながらしばらく待機。
白いつぶつぶがヒョウ!
しばらくするとヒョウが止み、晴れ間が広がった…。ホント、山の天気みたい…。とは言え、風はめっちゃ強いままでめっちゃ寒かったので、「降りて写真撮ったりしていいよ~」とガイドさんに言われるも「いえ、このままで…」と全員拒否。笑) 車から降りずに車内から砂浜の黒い様子を眺めました…。この瞬間激寒っ!だったのよ。寒いの大好きな私が心折れるくらい。(←これは相当。)
→
そして、最後に「Solheimajokull」という氷河へ。ここは、アイスランドで3番目に大きい「Myrdalsjokull(標高1,493mに達し、1980年代には595km2の面積を覆った氷河)」から分岐して海側に突き出した氷河です。この氷河の特徴は、氷河のすぐ近くまでジープで行けること!
ジープを停めて、氷河へGO!やはり、青い…
火山岩の黒砂のせいで、氷河が汚れて黒ずんでますが、近くで見ると真っ青なんですっ!
そして、氷河の上に乗ってみた…!「この氷は何千年前の氷だろう…?」と考えると緊張してしまった。何千年前の地形が2011年に存在してて、それを見たり踏みしめたりすることが出来るなんて…。やっぱり自然の力って偉大だね。
かなり滑る…デンジャラス!
ちなみに、この日訪れた両方の氷河は、年々後退してて面積が減ってるらしい…。地球温暖化のせいなんだって。こんなに美しい自然の地形が、人間のせいでなくなてしまうなんて許せないっ!節電省エネ、地球にやさしい生活を心がけなきゃな…と実感しました。
このツアー、めっちゃ面白かった!大勢で観光バスで回るツアーに比べると値段が高いけど、ジープじゃないと行けない珍しい場所に行くことが出来、また少人数だからこそガイドさんとたくさん色々話すことも出来、自分たちのペースで各スポットを見学することも出来、とっても良かった。少人数ジープツアーは激しくオススメですっ!
ち・な・み・に~。このジープがどれくらい大きかったかと言うと…
自力(159.3cm)で乗れない。
乗る度に、ハズバンドに後ろからおしりを持ち上げてもらってました。笑
…続く…
アイスランドの自然ってすごいね!と思われたら♪ぽちっ♪とお願いします!
すごい・・・やっぱアイスランドはアイスランドなのですね。
最後の「ジープ乗れない」お写真、めっちゃ面白いです(^^)
by Ronnie (2011-05-01 12:54)
・・・いや、私は、最初にこのジープに乗る時点で
心が折れると思います^0^;
凄いツアーがあるんですねぇ!@@;
by ふゆもえ (2011-05-01 15:46)
Ronnieさん>
ですね!アイスランドはアイスランドでした…
あは。ホントに一人じゃ乗り込めなくて…体が柔らかくて180度開脚が出来れば乗れたのかもしれな…?
ふゆもえさん>
一番最初に乗ろうと思って乗れなかった時、ハズバンドはギャグかと思ったみたいです。笑
by dogwood (2011-05-02 04:01)
乗れないのはやっぱりこういう所を走るように
車高を上げてこんなタイヤを履いてるからですよね^^;
ほんとどの写真の景色も見たことがないような
すごい世界ですね☆
by とみっち (2011-05-02 16:20)
とみっちさん>
そう。訪れる場所の地形柄、こういう乗り物なんですが…「自力で乗れない」ってすごいですよね!笑
アイスランドはどこを見ても見たことがない、不思議な景色で、ただただ息を飲むばかりでした…
by dogwood (2011-05-03 00:16)
ジープに頑張って乗ろうとしている後姿が可愛らしくて笑っちゃったw
すごいなぁ。
にしても本当に不思議な景色だね。
地球にまだこんなところがあるなんて。
by junko (2011-05-04 12:10)
junkoちゃん>
同頑張っても自力では無理じゃった…涙
すごいでしょ。自然ってすごいって思ったよ。まだまだ地球には未知な世界がたくさんあるよね。
IsPhotoさん>
nice頂き、ありがとうございます!
by dogwood (2011-05-04 17:40)
この風景を見ていると
まだまだ知らないものや見ていないものが
たくさんあるんだなぁ~って、改めて思いますね。。。
by atori (2011-05-07 15:20)
atoriさん>
すごいですよね。日常からは想像できない景色。
そんな景色が満載のアイスランドってすごい国だな~と思いました。
アイスランド人的には「氷河~?はいはい」って感じなんだろうか…?
by dogwood (2011-05-11 05:51)