鹿の群れに遭遇！！！

コペンハーゲンから車で20分ほど北上したクランペンボー（Klampenborg）に、1500haの公園があります。1669年にフレデリック3世が森の周りにフェンスを立て、フェンス内にシカの群れを入れて私的な「鹿公園」を作ったのが始まりです。何のために？って狩猟のために。公園は、17世紀後半までは王室狩猟所として使用されてましたが、その後公開され、一般の人々の憩いの場となりました。

つまり、この公園に行けば、野生のシカに会えるってわけ。そりゃあ、行くでしょう♪

公園の入り口に着いたところ、地図がない・・・はて。広い公園なので効率よく歩かないと、遠回りするはめになったり、道に迷ったりしそう。そんな状況なのに地図がどこにもないなんて・・・ とりあえず、しばらく大通りを歩いてみることにしました。果てしなく続く道・・・

幹の太い木がた～くさんありました。寒いからか、葉を付けてる木は皆無に近かった。立派な木ばっか。こけ付きの木もあったりしてさ。

「シカいるかな？」とキョロキョロしながら歩いてたんですが、大通りなだけに、生き物の気配が感じられない。見かけるのは鳥のみ。ううむ・・・脇道にそれた方が良さそうな気がしつつ、脇道と言っても割と大きい道で獣道的な道じゃないからあんまり意味ないかな・・・と思ったり。しかも、人が結構行き来してるから、こんな状況じゃあ、シカがいたとしても出てこないのでは・・・？と思ったり。

大通りを歩いてたら、公園の真ん中ら辺にある「Eremitageslottet（エルミタージュ）」に到着。王族の人たちが今でも使用してる城。

この近くはちょっとした高台の芝生スペースでした。見通しがとっても良く、海が見えた～！いい天気じゃっ！

このままじゃシカに会えないまま終わりそうじゃない？（Ｔ◇Ｔ）？と若干焦りつつ歩いてたら・・・ぬおっ！！！シカっ！！！

突然、シカの群を発見。シカも、雌ジカだらけの。彼女らは「ちょっと食べては前進し」を繰り返してました。雌ジカばかりと思ってましたが、良～く見ると、雄ジカが数頭交じってた！角がかっこいい！！！

彼ら、うちらが見てても全然動じないんです。ってか、眼中に無い感じ。シカなだけにシカト？！

普通、草食動物って、食事中、見張り役が数頭いるもんです。食事に夢中になって天敵襲撃に気付かないなんてことがないようにさ。でもこの人たち、みんながみんな一心不乱に食べとった。これで、私が突然走りだして網を放ったり、ライフルを撃ち始めたりしたらどうすんのさ？ちょっとは警戒して！って感じ。余計なお世話？笑

さて、この鹿公園には2100頭ほどのシカがいます。野生のシカですが、餌不足の冬場のみ餌付けしてるそうです。また、数を一定に保つために、狩猟期に700頭ほど狩る（毎年春に700頭ほどの子供が生まれるから）そうです。 で、この公園で生息してるシカには3種類あるそうで・・・アカシカ（Red Deer、300頭）

アカシカの雄ジカは、雄ジカの中で最も大きく、200kg以上することがある。夏の毛は赤茶色で、冬は灰色がかった茶色。雌ジカと仔ジカは公園の南部に居ることが多く、雄ジカは北部に居ることが多い。「白い」アカシカもいる。（1737年にWürtembergから連れてこられたらしい。） 

ダマジカ（Fallow Deer、1700頭）

数百頭の群れで行動することが多く、開けた場所で見かけられることが多い。毛には3種類（黒、白、赤茶）あるが、最も多いのは赤茶。1231年の文献に登場するほど、昔からデンマークに居る。（中東から連れてこられたと言われている。）

シカ（Shika、100頭）

ダマジカより小さい。夏の毛は栗色で白っぽい斑点があるが、冬はこげ茶（雌ジカ）と黒（雄ジカ）。この種は、1923年に日本から連れてこられたようだ。

なんとっ！！！「Shika」って日本っぽいネーミングだな～と思ったら、そのまんま日本語だった！笑） 日本のシカの具体的にどの種類（エゾシカとかホンシュウジカとかキュウシュウジカとか）かはよくわかりませんが、made in japanなのは確かなようです。

最初に遭遇したシカの群れは、お尻がこんな感じだったので・・・恐らくダマジカだね。

生まれて初めて、野生のシカ（シカも大群）を見たので大興奮！と思いきや、大群すぎて、警戒心ゼロ過ぎて、むしろ拍子抜けしちゃった。あれ？こんなもん？みたいな。笑）　とは言え、普段なかなか会えないから嬉シカったな♪来た甲斐があったってもんよ～。と思いながら歩いてたら・・・ＯＨ！仔ジカっ！

これは雰囲気的にシカ（ジャパンの）じゃない？たぶん。残念ながら、この種類は数頭シカ見つけられなかった。

そして、またちょっと歩いたら・・・気持ち悪いくらい大群のシカが・・・（＠＿＠）この人たちはかなりデカい。

このお尻の感じやサイズからして、アカジカだと思われます。セクシーお尻。雄ジカの群れ。

雄ジカを見てたら、彼らのうちの2頭が突然後足で立ち上がって戦い始めた！一触即発！？と思ってデジカメを握りしめたら、辞めちゃった・・・ちょっと残念だったわ。

ところで、アカシカって、なんか違和感ありません？牛あるいはヤギっぽいシルエットな気が・・・思い描いてる「シカ」と全然違くない？顔が長いし目がちっちゃいし。全体のバランスが悪い気が・・・

笑っちゃうくらい、シカがいました。そして、笑っちゃうくらい警戒心がなかった。まぁ、でもそれはお互い一定の距離を保ってるからなのかもしれない。「これ以上近づいちゃいけないな」ってなんとなく境界線みたいなものを感じるもん。一歩踏み入れちゃったら逃げられるか襲われるかのどっちかなんだろうなぁ・・・

思い描いてたシカの遭遇（木陰からこっちの様子を伺うシカ発見！倍率最大にしても撮っても小さい・・・残念！でも一応確認できたし、やった～！と思ってたら逃げてっちゃった・・・みたいな。）とは程遠い遭遇（うおっ！シカの大群！写真取り放題だよ！全然ビビらないじゃん？ってかシカト！・・・みたいな。）でしたが、非常に興味深く、面白かったです。

シカに会えて楽シカったな～♪

 

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*関連URL*

鹿公園関連サイト　（http://www.skovognatur.dk/Udgivelser/Vandretursfoldere/atilaa/Jaegersborg.htm）

タグ：鹿 dyrehavn 公園 デンマーク Klampenborg

コメント 8

公園＋鹿だとどーしても奈良公園しか
発想出来ない貧相な思考回路の持ち主です。

知らん顔してのんびりしてる鹿っていいですね。
襲ってくる輩しか知らないもので…(汗)
by りゅう (2010-04-27 23:43) 

この公園、クランペンボーの駅の反対のほうの入り口に馬貸し出し場があります。乗馬でお散歩、なんて出来るのよ。もしも馬に乗れる人は。うちは時々子供用にポニーを借りて散歩することがあります。
りんごさん、試してみては？
by モアちゃん (2010-04-29 03:46) 

りゅうさん＞
私も鹿公園と言うと奈良シカ連想できませんでした～。でも、奈良のシカと違ってココのシカは野生のシカなので、見てる時も一定の距離を計りいつでも逃げられるようにしておかないといけません。デンジャラス！笑


モアちゃんさん＞
そうそう馬車！乗ろうかなと一瞬思ったんですが、あれって駅や公園入り口からしか乗れなくありません？公園の中でも乗れる場所があればいいのにって思いました。そしたら、疲れたら途中で乗って入り口まで戻れるのに～。


ほりけんさん＞
nice頂き、ありがとうございます。


IsPhotoさん＞
nice頂き、ありがとうございます。
by dogwood (2010-04-30 15:45) 

たびたび失礼。馬車もありますよね。駅前とかバッケンのところから。
私がお勧めしたのは、ただの馬です。馬に直接のるの。
場所はFortunportの辺りです。
by モアちゃん (2010-05-01 05:50) 

おおー！クランペンボー！電車に乗っていったぜオイラ。
こんなに鹿がいるんだ！
鹿のお尻の模様ってハートみたいだね。
by junko (2010-05-02 15:39) 

モアちゃんさん＞
え？！マジですかっ！！！
直接馬に乗れるんですかっ！！！
それはぜひ乗ってみたいっ！！！ナイスな情報ありがとう～♪


junkoちゃん＞
そうそうクランペンボー！行っていたのね。
こんなに軍団でいるとは思わなかったからびっくりしたよ。
お尻、かわいいよね。マロに通じるものがある。（ない？笑）


hideyuki2007yさん＞
nice頂き、ありがとうございます！
by dogwood (2010-05-09 19:46) 

だっだーん！（効果音）ヨナストリビア！
奈良の鹿はなんとデンマークから贈られたものなんだそうな。
なんでも日本の鹿が伝染病？だかなんだか劇的に頭数が減ってしまったので、デンマークからもらったとか。
もしかしたら昔「SHIKA」と交換とかしたのかもね〜。
ふふふ〜驚いた？
by kanahei (2010-05-10 00:01) 

kanaheiちゃん＞
なんとっ！！！そんな事実があったとはっ！（＠＿＠）！
ヨナス、もしかして雑学博士？
これから色々教えてもらわないといかんね♪
by dogwood (2010-05-11 04:20)